まるでどこでもいっしょ 言葉をひろって覚える「ムチォ」レビュー【VRChatアバターギミック】

言葉をひろって覚えるデジタルペットムチォ飼ってみたレビュー
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どうも、バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ!

子どもの頃、アニメで人の言葉をしゃべる小さな生き物と会話するシーンを見て、「こんな相棒が欲しいな」と思ったことはないか?

現実の世界にはそんな生き物はいないけれど、なんとVRChatの世界には、しゃべるペットが存在しているんだよ!

この写真を見てくれ!最近VRChatの世界で、フレンドや周りの人たちがこんなにかわいい生き物を連れ歩いている姿をよく見かけるんだ。

こいつがムチォだ!

この生き物の名前は「ムチォ」。人の言葉を覚えてテキストチャットで会話するデジタルペットなんだよ。今流行りの高度なAIを使っているのかと思いきや、人の言葉を勝手に覚えて、意味もわからず喋っているらしいんだ。

というわけで今回は、話題の謎のデジタルペット「ムチォ」の紹介と、実際に飼ってみた時のレビューをお届けするぞ!

このデジタルペット、今ドキの平成レトロブームにハマっている人にも刺さること間違いナシだぞ!

概要:かしこくないけどかわいい!デジタルペット「ムチォ」とは

動画:IWANUGA(@IWANUGA_fl

賢くない。懐かない。隣にいるだけ。

あなたに似てゆく。

(原文ママ:BOOTH商品説明冒頭)

「ムチォ」は、自分の会話を拾って覚えた言葉だけで喋る、VRChat専用の追従型ペットのアバターアセットだ。VRChatで設定しているマイク音声から言葉をひろってを記憶し、頭上に浮かぶ文字盤と鳴き声で言葉を発する仕組みになっている。

一見すると高度なAIが搭載されているようにも見えるが、一番注意したいのは本製品が「人工無脳」のペットであるという点だ。言葉を勝手に覚え、意味もわからず気まぐれにしゃべるだけ。この「かしこくなさ」こそが「ムチォ」最大の魅力であり特徴なのである。

導入手順はいたって簡単。VCCに「Modular Avatar」が入っていれば、Unity上で自分のアバターに組み込み、頭や耳など「ムチォ」の見た目を好みにカスタマイズしてVRChatへアップロード。あとは付属のPCアプリ(※後述)を起動し、「ムチォ」の名前や自分の名前、VRChatで使用するマイクの設定などを行うだけで完了する。

なお、ひとつ忘れてはならないのが、VRChat側でリングメニューを開き、OSC機能を有効にしておくことだ。これを設定しないと、アバターの文字盤が表示されず、「ムチォ」が何を喋っているのか画面上で確認できなくなってしまう。

ただ言葉をしゃべるだけでなく、アバターの横をふよふよと可愛らしく追従して連れ歩くことができるのもポイントだ。つかんで引っ張ったり、撫でてあげることで気分次第で反応を返してくれる。

見た目は90年代後半に一斉を風靡した『たまごっち』を彷彿とさせ、言葉を覚えるシステム自体は『ファービー』や『どこでもいっしょ』を想起させる。どことなく懐かしく、それっぽい会話が成立してしまう独特の空気感は、昨今ブームを見せる「平成レトロ」が好きな人にも間違いなく刺さるはずだ。

機能:「ムチォ」にできること

「ムチォ」の機能は、マイク音声から単語を拾って気まぐれにしゃべるだけにとどまらない。一見スゴいのかスゴくないのか絶妙な、ユニークな機能が多数備わっているのだ。

まず「ムチォ」の個体性能は完全ランダム生成。性別が9種類、性格が20種類、鳴き声が45種類、口癖が88種類も存在するが、これらをユーザー自身が自由に選ぶことはできない。どのような個体の「ムチォ」と出会えるかは、生成されてからのお楽しみというわけだ。

また、デジタルペットではおなじみの「連動機能」も実装されている。周りのフレンドが「ムチォ」が連れていると、合唱を始めたりキスをしたりといった「群れ行動」が勝手に始まり、そして勝手に終わる。飼い主が思わず驚いてしまうような反応が起きることもある。

さらに、VR睡眠(V睡)との相性が良いのも見逃せないポイントだ。「ムチォ、ねるよ」と声をかけて一緒に就寝すると、ユーザーの寝言を記憶し、朝起きた後に「ムチォ、ねごと」と尋ねることで寝言の記録を報告してくれる。人の寝言を記録してくれるあたりは、意外と健気で賢そうな機能と言えるだろう。

システム自体と賢そうに見えるものの、LLM(大規模言語モデル)や生成AIといった高度なAIは搭載されていない。ただし、声を聞き取るための音声認識AI「faster-whisper」は組み込まれているという。「VRChat専用ギミックでありながら人の会話から言葉を覚える」という点を考えると、技術的には実に高性能だ。とはいえ、聞き取った音声から単語だけを抜き出してストックしていく仕組みのため、賢くなるわけではなく「単に言葉は増えていくだけ」なのだが・・・。

システム上は決して賢くはない。しかし、どこか愛おしく「意外とスゴい」と思わせてくれるのが、このデジタルペットの魅力なのだ。・・・たぶん。

付属のPCアプリで言葉やログをチェック!

ムチォのPCアプリ

「ムチォ」では専用のPCアプリも同梱されている。これを使えば、これまでの会話ログや覚えた言葉のリスト、プロフィールなどを手軽に確認することが可能だ。VRChatで遊び終える際は、アプリ内の「休眠」を押すことで完全に終了できるようになっている。

ムチォが覚えた言葉

VRChat内で人と会話していると、意図せず汚い言葉を覚えてしまったり、放送事故のような予期せぬトラブルが起きてしまうことも珍しくない。そんな時は、アプリ内でNGワード登録を行っておくのがおすすめだ。覚えてほしくない言葉を弾くことができるため、トラブル防止に役立つ。

PCアプリの合言葉の設定

また、音声指示のための「あいことば(コマンド)」の設定もこのPCアプリから変更できる。「ムチォの名前+命令」をセットで発話した時のみに反応させることができるため、日常会話中の誤作動を防げるのも安心できるポイントだ。会話の頻度調整や自己紹介の実行など、きめ細かな調整もここで行える。

さらにアプリ内の「カード発行」をクリックすると、ムチォのステータスが記載された名刺が発行される仕組みになっている。作成されたカードをSNS等でシェアして、フレンドに自慢してみるのも面白いだろう。

・・・もっとも、記載されている項目を見ると名刺というより「血統証明書」といった方がしっくりくるかもしれない。性別欄の「相手次第」とは一体何事だ。性格欄に「データ」と書かれているのを見ると、まるでデジモンか何かのようだ。まさに個性が無限大、それこそが『ムチォ』という存在なのだ。

レビュー:ムチォ、君にきめた!

2026年8月10日。筆者は毎日のようにブログのネタに頭を悩ませていた。そんな時、昼食の合間に観たVRChat関連の動画で、変わった生き物「ムチォ」が話題になっていることを知る。『たまごっち』を彷彿とさせる見た目の生き物がVRChatで本当に流行っているのかと、筆者は半信半疑のままBOOTHの販売ページを開いたのだった。

「人工無脳」・・・いわゆる平成初期に流行した『ファービー』や『どこでもいっしょ』のような、人の言葉を覚えてしゃべるデジタルペットの類(たぐい)だろうか。今ドキの平成レトロブームの流れも相まって間違いなく需要は高そうだ。興味を惹かれた筆者はさっそく「ムチォ」を購入し、Unityを使ってアバターへ導入してみた。

試しに専用アプリを立ち上げると、まずは「ムチォ」の名前や飼い主の名前などの初期入力を求められる。そのままのカタカナ表記だと少し呼びづらく感じたため、迷わず「むちお」と名付けることにした。

準備を整えてVRChatへログインし、むちおを召喚してみる。自分の周りをふよふよと動いている姿がなんとも可愛らしい。さっそく声をかけてから専用アプリのログでマイクの反応を確認すると、しっかりと音声を認識していた。無事にむちおをお迎えできた記念として、夏の埠頭のワールドへお散歩に出かけてみることにした。

・・・が、ここでひとつトラブルが発生する。専用アプリのログ画面に出ていたメッセージを見て、VRChatのエクスプレッションメニュー(リングメニュー)から「OSC機能」を有効化しないと、頭上の文字盤が表示されないという仕様に初めて気づいたのだ。文字盤が出なければ会話の魅力も半減してしまう。

慌ててOSC機能を有効にすると、むちおの頭上に浮かぶ文字盤に「つばめやの はんのう」とテキストが表示され、無事にギミックが作動した。この瞬間は思わず感動してしまった。その後、むちおと会話を楽しみながらワールドを巡った時間はとにかく楽しかった。VR空間での「散歩」という体験が、ここまで味わい深いものになるとは想像もしていなかった。

また、実際に連れて歩いてみて面白かったのが、「ムチォ」同士が引き寄せあって反応する点だ。試しにむちおを連れてユーザーが集まるインスタンスへ向かったところ、ちょうど「ムチォ」を連れた他のユーザーと遭遇した。お互いのペット同士を近づけてみると、頭上にハートマークが浮かび上がり、なんと相手の連れている「ムチォ」が発した言葉まで覚え始めたのだ。このあたりの連動ギミックは、まさにデジタルペットの醍醐味と言えるだろう。

ムチォ同士の反応

なお、他のユーザーと交流する中で、ペットが突然予期せぬ言葉や意図しない単語を発してしまうハプニングもある。専用アプリ側でNGワードで設定して対策することも可能だが、NG設定をかいくぐられないよう「ムチォに変な言葉を覚えさせないように人間側が言葉遣いに気をつける」という、ちょっとスリルと抑止力が働くのも実にユニークな体験だった。

連れているだけでワールドの散歩が一段と楽しくなり、周りのユーザーとの会話も自然とはずむ。「ムチォ」は、これからのVRChatでさらに流行すること間違いなしの一品だ。VRChatでの日々に彩りを与えてくれる、最高に愛おしいパートナーと出会えたことに、心から感謝したい。

最後に

今回は、愛くるしくもどこかシュールなデジタルペット風アバターギミック「ムチォ」を紹介した。

一人で「ムチォ」をお供に散歩を楽しむのはもちろん、フレンドとの会話に連れていけば場が盛り上がること間違いなしだ。さらに、説明書には明記されていない隠し要素なども用意されているため、実際に連れ歩いて触れ合ってみることで新たな発見があるかもしれない。

また、BOOTHでは有志のクリエイターによって「ムチォ」に対応した着せ替えスキンやアクセサリー等も多数販売されている。自分好みの見た目にカスタマイズできる拡張性の高さも嬉しいポイントだ。

「ムチォ」はBOOTHにて1,480円と、ギミックの出来栄えを考えれば非常にお手頃な価格で販売されている。気になった方はぜひお迎えして、自分だけの「ムチォ」との愛おしい日々を楽しんでみてはいかがだろうか。

ムチォ

販売価格

1,480円

製作者

IWANUGA(@IWANUGA_fl

販売ページURL(BOOTH)

https://booth.pm/ja/items/8657397

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