幻会興業によるVRChatコミュニティ団体のための大規模講演イベント「GJC」レポート【VRChatイベント】

幻会興業がおくるコミュニティ大規模講演会GJC
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どうも、バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ。

ここ最近、VRChatの企画やコミュニティの間では「コラボ」の話をよく耳にするようになったな!これは日頃から各団体やクリエイター同士がしっかりと繋がりを育んできた成果なんだろうな。その背景には、界隈を盛り上げる大規模な企画が増えたことで、お互いに手を携える機会が増えたという理由もあるんだ。

そんな繋がりの中で生まれた注目の催しがひとつある。VRChatで活動する謎の企業「無限会社 幻会興業」が手掛けた、コミュニティ同士の横の繋がりをつくるイベント、通称「GJC」だ!

これはさまざまな団体が協力し、講演会や交流を通じて互いの知見を深め合える、実に有益な合同説明会なんだよな。

というわけで今回は、「無限会社 幻会興業」が主催する「GENKAI CONNECT Japanese Community Experience」の参加レポートをお届けしていくぞ!

VRChatで活動する団体や個人クリエイターにとって、まさに学びの宝庫と言えるイベントだ。この記事が、君たちの新たな挑戦へのきっかけや、学びのヒントになってくれると私もとても嬉しいぞ!

GJCのこと「GENKAI CONNECT Japanese Community Experience」

輪のつながりが、未来を創る。

無限会社 幻会興業がおくる、「GENKAI CONNECT Japanese Community Experience 2026」とは、VRChat上で活動するコミュニティ向けの大規模イベントである。

VRChatで企画やコミュニティを運営している人たちが講演会を行ったり、参加者同士で交流したりしながら、コミュニティ同士の横のつながりを深めることを目的としている。いわば、VRChat上の活動者が一堂に集まる合同説明会のようなイベントだ。

そのため、GJCはVRChat上で何らかの活動をしている人を主な対象としている。参加できるのは、イベントやコミュニティの代表者・主催者・スタッフ・キャストをはじめ、クリエイターや情報発信者など、何らかの形で活動に携わっている人に限られている。

そもそも「無限会社 幻会興業」とはどんな組織か

「無限会社 幻会興業」とは、「VRChatを楽しむ、楽しませる」を企業理念に掲げ、VRChatの楽しみ方をサポートしたり、さまざまな企画やコミュニティを支援したりしている、会社をモチーフにしたロールプレイ型の団体である。

一見すると、仮想世界の企業というだけあって少し堅い印象を受けるかもしれない。しかし実際には、初心者でも参加しやすいワールド巡りイベントを開催したり、企画やコミュニティの運営を裏側から支えたりするなど、活動内容はかなり幅広い。

どちらかといえば、「裏に立つ人を裏から支える裏方の集まり」に近い存在だ。運営スタイルも、いわゆる企業というよりギルドに近く、VRChat内のさまざまな活動を横断的に支えているのが特徴である。

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どんな講演があったのか

GJCでは講演会場となるインスタンスが用意されており、VRChatのコミュニティ運営やイベント企画について学べる講演が行われる。

筆者は全8講演のうち、④から⑧までの5講演に参加した。ここでは、その内容や会場の様子を簡単にまとめて紹介する。

④VRChat日本チームの今後のイベントコミュニティの可能性

GJCではVRChat公式の日本チームが招かれ、日本のコミュニティイベントのあり方や文化について講演を行った。

この講演は録音・録画・写真撮影が禁止されており、非公開とされている。そのため、ここでは講演内容の詳細には踏み込まず、全体のテーマを中心に紹介する。

講演では、VRChat公式が日本のコミュニティに力を入れるようになった背景を中心に、幅広いテーマが取り上げられた。

登壇者自身の経験談を交えながら語られており、日本のVRChatコミュニティが今後どのように広がっていくのかを考える上で、興味深い内容だった。

⑤VRC発の事業づくりと、クリエイター・企業とのつながり方

VRChat発の事業づくりと、クリエイターや企業とのつながり方とは何か。講演には、「往来」のぴちきょ氏、「合同会社みるらじ」のみるみる_V氏、「VRC Avatar Collection」のふう氏の3名が登壇した。

ぴちきょ氏とふう氏は、リアルとVRの両方で足を運び、直接話したり、人の輪に入ったりしながら、相手との距離を少しずつ縮めていくことを大切にしているという。一方、みるみる_V氏は「良いと思ったら決める」「自分の思いを伝える」といった、自分の考えを軸にしたスタイルで取り組んでいる。

事業者によって、人とのつながり方はさまざまだ。

クリエイターや企業と関係を気づくうえでは、「きちんと対話できること」「相手の話を聞くこと」が大切だという。目的意識を明確にし、自分なりの軸を持ったうえで、応援や手伝いを重ねながら信頼関係を築いていくことが重要である。

企業に受け入れてもらうのは簡単ではない。まずはVRChat内で活動を定着させ、その実績を事業につなげていく必要があるという。得られた成果を現実側へ持ち帰り、次の活動に生かしていくことも意識しているそうだ。

今後の展望について、ぴちきょ氏は最新技術の活用や企業誘致を挙げた。みるみる_V氏は、配信を支えるインフラ技術を整え、VRChatの外側からその面白さを広げ、露出を増やしていくことを目指している。ふう氏は、今あるコミュニティを安定して継続しながら、規模を広げたり、これまで培ってきたノウハウを提供したりしていきたいと語った。

事業づくりへの意識にも、それぞれ違いが見られた。

ぴちきょ氏は、必ずしも常に「事業」を意識しているわけではないものの、発注側との距離感には気を配っているという。相手に圧迫させず、クリエイターの領域へ必要以上に踏み込まないよう、じぶんがある種の”防波堤”になることを意識している。

みるみる_V氏も、互いへの理解がなければ仕事は成り立たないと考えており、対等な関係を築きながら、意識的にやり取りを続けているという。

その一方で、ふう氏はあまりビジネスを意識せず、「VRChatで遊んでいたら、こうなった」と語った。ビジネスとして線引きを強く意識すると息苦しくなるため、あえて境界を作りすぎず、自分のスタイルで楽しませることを大切にしているそうだ。

⑥イベントコミュニティのリアルイベント体験会に関わるトーク

登壇者は、BTOパソコンの販売会社を運営する「NuNuPC」のNUNUPI氏。イベント協賛やPC・機材提供を通じて、VRChatコミュニティのリアル出展を支えてきた経験について語った。

NUNUPI氏は高専時代、15歳という若さで中古のパソコンの販売・買取事業を始めた。その後、全国高等専門学校ディープラーニングコンテストで文部科学大臣賞(技術賞)を受賞し、在学中に株式会社NuNuAIを設立したという経歴を持つ。

これまで「VRC大スキー交流会」のようなユーザー有志のイベントから、「メタバース上毛かるた大会」といった自治体関連イベント、「ニコニコ超会議2026」のような大規模イベントまで、幅広い場でパソコンやモニターなどの機材を提供してきたという。

リアルイベントでの機材トラブルは、なんと0件だったとのこと。「VketReal」のように猛暑かつ空調が届きにくい会場で稼働させても、大きな処理落ちは起きなかったという。こうした実績からも、NuNuPCの安定性や信頼性がうかがえる。

回線についても、会場の有線環境を前提にせず、通信機器などを使った自前の回線を持ち込んでいるそうだ。さらに、事前にワットチェッカーを使って消費電力を測定するなど、かなり慎重に準備していることも紹介された。

リアルイベントで配布するノベルティについては、「配ること」自体は目的ではないという。企業の名前を覚えてもらうこと、会場の外へ情報を届けること、持ち帰って実際に使ってもらうことなど、配布物を通じてどのような体験を生み出すかが重要だと語った。自由配布にするのか、条件付きで渡すのかによっても、その後の広がり方は変わってくる。

NuNuAIはVR向けPCとの親和性が高い一方で、イベント出展そのものは基本的に赤字になることも多いという。それでも、体験を直接届けられることや、広告として知名度を高められる点に価値を見いだしているそうだ。

ただし、出展や協賛については慎重な姿勢を取っている。イベントのビジョンが明確か、どのような効果が期待できるか、自社のサービスと合っているかなどを考慮して判断するという。

NUNUPI氏は、「仲良く運営しているコミュニティであれば協賛し、必要に応じて見合ったプランを用意する」と語った。

⑦声をかけたくなる人、任せたくなる人

「SpiceOfVRinks」の獅子堂つかさ氏と、幻会興業のdairavu氏による、「仕事を頼む側と頼まれる側から見た信頼の作り方」をテーマにした対談である。

頼られるために必要なことや、上手に人を頼る方法について、「SpiceOfVRinks(スパぶい)」と「SpiceOfJoyRinks(スパジョイ)」での経験談を交えながら語られた。

スパジョイの出展団体数は、第1回が51団体、第2回が102の団体と、ほぼ倍に増えている。なぜここまで規模を拡大したのかという話に加え、人気の高い団体であっても、準備状況によっては出展を見送ってもらうケースがあるなど、運営ならではの大変さも紹介された。

イベント運営で人を頼るうえでは、何より信頼が重要だという。パフォーマーや関係者に対しても、感謝やお礼をきちんと伝えることが大切である。

人との関係を築くために、さまざまなイベントへ積極的に顔を出し、接点を増やすことも意識しているそうだ。企業に声をかける場合は、VRChatやSNSなどで接点を作り、どのような宣伝効果が期待できるのかを説明する。ただし、当然ながら断られるケースもあるという。

また、関係性の良くない団体同士を同じイベントでブッキングする場合についても質問があった。

基本的にはSNS上の関係性を参考にしつつ、NG同士であっても状況によっては双方が参加する場合があるという。実際にブッキングが発生した際は、別枠を用意するなど、人間関係に配慮しながら柔軟に対応しているそうだ。

こうした話からも、人に頼ること、そして人から任せてもらうことの両方に、かなり細かな気配りと調整が必要であることがうかがえた。

⑧他団体を支える活動協力のあり方

幻会興業のkamelra氏、コンテンツプロダクション”暁”のだめこ氏、VRCイベント支援組織-焔守-のshinyaw氏の3名が登壇し、他団体を支える活動協力のあり方について語った。

支援のスタイルは三者三様である。

だめこ氏は、必要であればできることは何でもやるというスタンス。shinyaw氏は、相談や人脈の紹介、必要な場面で手伝いなどを行っている。kamelra氏は、相談を受けながらイベントに必要な人材をつなぎ、円滑に進めるためのサポートを行っているという。

では、なぜ他のコミュニティを支援するのか。

だめこ氏は、企画や運営の中で抜け落ちてしまう部分を減らしたいという考えがあり、「やった方がいいことはやる」という姿勢で支援しているそうだ。

kamelra氏は、会社のようなノリで活動しつつ「VRChatが楽しいこと」そのものを価値として捉えているという。VRChatに定着する人を増やし、界隈全体を盛り上げることを目的に、さまざまな活動をサポートしている。

shinyaw氏は、フレンド経由で相談を受けることが多く、イベント主催に立ちはだかる壁を少しでも取り払いたいという思いから、支援組織を立ち上げたという。

実際に寄せられる相談内容も幅広い。

だめこ氏のもとには、イベントの企画や計画に関する相談が持ち込まれることがあり、必要に応じてレポートを作成したり、ワールド制作をサポートしたりしている。

shinyaw氏のもとには、「イベントを主催した経験がないけれどキャストを集めたい」「イベントを畳みたい」「マネタイズについて相談したい」といった、運営の入り口から出口までさまざまな相談が寄せられるという。

kamelra氏は、システム関連の支援を得意としており、イベントインスタンスの記録システムやリクインの対応など、運営を裏側支える部分にも関わっている。

また、「キャストはどのくらいの距離感がよいのか」という質問も出た。

これについては、イベントごとに正解が異なるという。話しかけやすい雰囲気を作り、相談しやすい土壌を整えることが大切であり、そのうえで「トラブルは起こるもの」と考えて、あらかじめ対応できる体制を作っておく必要があるそうだ。

表に立つ企画だけでなく、その裏側を支える人や仕組みがあってこそイベントは成り立つ。そんな”支援する側”の考え方がよく見える講演だった。

ブース会場インスタンス

GJCのブース会場には、51団体が出展している。

インスタンスは前半・後半に分かれており、それぞれ4つ用意されている。各ブースには、画像1枚から簡単に展示ブースが作れるワールド「ウイングプラザ」のブースモデルが活用されている。

来場者は各団体のブースを見て回るだけでなく、ほかの参加者と交流することもできる。新しい活動やコミュニティを知ったり、人とのつながりを広げたりしながら、自分自身の活動につながるきっかけを作れる場となっている。

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最後にレビュー

今回はGJCのこと「GENKAI CONNECT Japanese Community Experience」のレポートをお届けした。

ブース会場はQuest対応となっており、だれでも参加しやすい環境が整えられていた。また、出展団体側にとっても、ブースの準備や導入がしやすい仕組みになっていたのが印象的である。

Quest単体で活動しているイベンターもいることを考えると、こうした参加しやすさはイベントの間口を広げるうえで大きなポイントだと感じた。

講演についても、イベント主催者や事業者、スタッフ・キャスト、クリエイター、メディア関係者、そしてこれから活動を始めたい人にとって、貴重な話を聞ける内容だった。

イベントや事業を立ち上げる際の経験談や目標、苦労話など、実際の活動に基づいた話が多く、どれも学びのある内容ばかりである。

特に講演では、これからイベントを始める人にとって重要なヒントが多く語られていた。企画やコミュニティを支えてくれる団体が存在するからこそ、VRChatの企画界隈はさらに盛り上がっていくのだろう。

今回のGJCを通じて、コミュニティ同士の横のつながりや、支える側の存在の大切さを改めて感じた。今後も来年、再来年と続いていき、さらに大きな交流の場になっていくことを期待したい。

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