【VRChatイベント】ますます進化したメタシアター演劇祭2024・VR演劇「ハムレット」レポート

メタシアター演劇祭2024VR演劇HAMLETレポート
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どうも、バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ。

11月23日から12月1日に開催された「メタシアター演劇祭2024」。VR演劇を盛り上げるこのイベントは、どの公演もフルインスタンスになるほど大盛況だったよ。JOIN競争に負けて、配信で観るしかなかった人もいたとか。それだけVR演劇に注目されているってことだよな。これは本当に凄いことだよ!

そんな中、私は目玉演目とされていたVR演劇「ハムレット」を観たんだ。完成度の高さに驚かされたし、演者たちの素晴らしい演技にも感動したよ。VRならではの舞台演出も見どころだったぞ。

というわけで、今回は「メタシアター演劇祭2024」の注目作、「ハムレット」のレポートをお届けするよ。演劇の新しい形、ぜひ知ってほしい!

昨年のレポートはこちら

【VRChat】バーチャル世界でも演劇が見られる!「メタシアター演劇祭」イベントレポートまとめ – ツバメヤロク

ハムレット」とは?

生きるべきか、死すべきか
それが問題だーーーーーー

シェイクスピアの演劇作品の中で有名なものであり、「リア王」「マクベス」「オセロー」と並ぶ四大悲劇の一つである。

ハムレット」は、父の亡霊に復讐を頼まれた息子のハムレットが、復讐を果たそうとする物語である。しかし、ハムレットはさまざまなトラブルに巻き込まれ、悩みすぎて行動を遅らせたり、策略を巡らせて更なる犠牲を生むこととなる。最終的に復讐は果たされるものの、ハムレット自身も命を落とし、悲劇的な結末を迎える。

作品自体は広く知られている有名な作品であるが、私が初めて触れた印象としては、殺された父の幽霊に頼まれた側のハムレットが非常に不びんであり、かわいそうで仕方がないというものであった。父親の亡霊に復讐に頼まれたハムレットは、次々と巻き込まれる悲劇的な運命に翻弄される様子が描かれており、その際の彼の苦悩と決断の遅れが、観客にとっては辛いほどに感じられる。

実際に演劇を観ることで、ハムレットがどれほど過酷な状況に振り回されていったのか、その心情がより深く理解できるだろう。

主要登場人物

ハムレット(Milia):デンマーク王国の後継者。

・ガートルード(魔女ヒナミィ):ハムレットの母親、クローディアスと再婚している。

・クローディアス(ともよろう):ハムレットの叔父、ハムレットの父の急死後にデンマーク王位についている。

・先王ハムレットの亡霊(???):先代のデンマーク王、ハムレットの父、クローディアスの兄。

・ボローニアス(HIT4):デンマーク王国侍従長、王の右腕。

・レアティーズ(おじはむ):ボローニアスの息子、オフィーリアの兄。

・オフィーリア(きよか):ハムレットの恋人、ボローニアスの娘。

・ホレイショー(絢辻らあん):ハムレットの親友。

・旅役者たち、従者(レナス・スケイム、執事けけ、ユーノ)

実際演劇を観た時の様子

デンマーク王の戴冠式には、なぜかクローディアスの姿があった。ガートルードは先代のデンマーク王を亡くし、悲しんでいたようだ。しかし、ハムレットは疑念を抱いた表情で納得いかず、クローディアスを憎んでいるように見受けられた。

ハムレットの後ろに、ドラムセットの音に合わせて、次第に迫り上がる人の姿が見えた。

ハムレットが背後を見ると、そこには先代のデンマーク王、ハムレットの父が現れていた。父から語られた言葉は、ハムレットにとって非常に恐ろしい事実だった。父の正体は幽霊で、クローディアスに毒殺されたという。それを聞いたハムレットは動揺し、クローディアスに対する復讐心を抱いた。

クローディアスはボローニアスにガートルードの監視を任せた後、ホレイショーは気が動転した様子で、ハムレットが精神的に思い詰めていると報告する。

光の当たり具合と背景のシルエットが、クローディアスの邪悪な部分を象徴的に表現していることが分かる。

ホレイショーとオフィーリアが去った後、ハムレットがひとり残り、そこで名台詞。

「生きるべきか、死すべきか。それが問題だ。」

ハムレットが自ら脚本を書き、旅芸人を招いて余興を披露する。旅芸人はどこかで観たことがある面々で、ツッコミどころが多い。パーティクルとアバターギミックを駆使した芸を披露した後、殺人事件の再現ドラマのような芝居を始める。すると、突然クローディアスが激高し、すべてを終わらせてしまう。

母親のガートルードと会話しているハムレット。母親に対して心のない暴言を吐いた後、盗み聞きしていたボローニアスが助けを求めようとした時にハムレットが気づく。ハムレットがクローディアスと勘違いして、ボローニアスを刺殺してしまう。ボローニアスはオフィーリアの父親と知ったハムレットはショックを受けた。

ハムレットの存在に危険を感じたクローディアスは、ボローニアスの息子であり、オフィーリアの兄であるレアティーズは従者(※旅芸人の二役)とともにハムレットを探し出させる。態度が変わったレアティーズを見たオフィーリアは、ショックを受ける。

ハムレットはオフィーリアと別れてしまい、あまりにも酷くショックを受けたオフィーリアは溺死してしまう。

妹のオフィーリアの死を知ったレアティーズは、父と妹のかたきを討つため、復讐心を燃やす。クローディアスはレアティーズの剣に毒を仕込み、毒入りの酒を用意して、ハムレットを剣術試合を招いて殺すことを企てた。

剣術試合の最中、ガートルードは祝杯を挙げようとと毒入りの酒を飲み、毒が回って死んでしまう。そして、ハムレットとレアティーズの両者とも試合中に毒入りの剣で傷を負ってしまう。

死にゆくレアティーズから真相を聞かされたハムレットは、クローディアスを殺して復讐を果たした後、傷を負われたハムレットが力尽きる。ホレイショーに言い残し、この世を去っていく。

一人になってしまったホレイショーは「みんな死んでしまった」とショックを受ける。「これが悲劇か」と、その結末を実感する。

こだわりのある劇場

新しく出来た劇場のワールド「総合芸術劇場Dramapia」は、通常、ホール内に入ることができない。内部の入場が許されるのは、演劇イベントのみである。これまでのメタシアターの劇場では席の間隔が狭かったが、このホールは空間が広く、席の配置にも工夫がされており、演劇の様子が見やすいように設計されている。劇場のホールの雰囲気は現実の劇場に似たものとなっており、現実とバーチャルのバランスがうまくとられたこの劇場は、最高の演劇を観るための理想的な環境が整えられていることが分かる。

VRでしか表現できない要素

VRChat空間での演劇で欠かせないのは「CatsUdon(カツドン)」の技術だ。「VR演劇ハムレット」では、ハムレットが用意した演劇のシーンだけ。「CatsUdon」は元々TRPGアナログゲームで使われるシステムで、演劇の場でもその技術を活用し、リアルタイムでその場で道具を取り出すことができる。

さらに注目すべきは、旅芸人役が生み出すパーティクルやアバターギミックだ。旅芸人役を演じたユーノさんは、パーティクルを発生させることで目が痛く感じやすくなるため、観客の目の負担を抑えるように配慮したと、アフタートークで説明されていた。また、アバターギミックでは、レナス・スケイムさんが瞬時に衣装を変える仕草も見ることができた。

背景が赤く染まり、血の雨が降るようなシーンなど、VRならでの技術を駆使した演出が施されている。血の雨のパーティクルもユーノさんの技術によって生み出されたものであり、VRの特性を最大限に活かしている。

VRChatで実現できる技術を駆使し、現実の演劇では表現できない高度な演出を披露することは、VR演劇ならではの醍醐味である。

VR特有の文化と原作の融合

個人的に一番印象に残る部分は、やはり「VRChat特有の文化とシェイクスピア演劇の作風との融合」。昨年の「真夏の夜の夢」とは異なり、「ハムレット」は硬派な印象を受けた。しかし、ハードな演劇は理解しにくさや観客との親しみの欠如を感じさせることがあり、取っ付きにくいと考えられがちだ。「VRChat特有の文化や技術」を取り入れることで、マイルドな親しみとVR演劇ならではの楽しさがうまくバランスを取っていることが分かる。

初めてVR演劇を観た人には、「なぜハムレットは女性なのか?ケモノのキャラクターもいるし」「旅芸人ってそのまんまVRにいる人じゃないか?」と疑問に感じる部分もあるだろう。VRの世界では様々な世界線に存在する人物が出演していると解釈できる。ハムレットバ美肉化している説や、単なる男装の麗人ではなく宝塚スタイルで演じていることなど、様々な解釈が可能であり、「VRChat特有の文化」と融合することで新しい世界線が生まれ、VRChatならではの斬新なスタイルを活かした演劇であることが理解できる。

劇中で使われた衣装も販売!

株式会社Vが「ハムレット」で登場した主要キャラクターである「ハムレット」「クローディアス」「オフィーリア」の衣装がBOOTHで販売された。桔梗やしなの、キプフェルなど、人気アバターが対応されている。

VRChatのワールド「総合芸術劇場Drampia PLAY HALL」内で衣装のディスプレイが展示されている(写真参照)。

ハムレット

https://vworld.booth.pm/items/6306395

クローディアス

https://vworld.booth.pm/items/6312607

オフィーリア

https://vworld.booth.pm/items/6312608

VR演劇ハムレット

公演期間

2024年11月23日(祝)、29日(金)〜12月1日(日)

講演回

11月23日(祝)21:00〜

11月29日(金)22:00〜

11月30日(土)13:00〜/19:00〜

12月1日(日)19:00〜

会場

総合芸術劇場Dramapia PLAY HALL(VRChatワールド)

出演

Milia、ともよろう、きよか、おじはむ、魔女ヒナミィ、絢辻らあん、HIT4、レナス・スケイム、ユーノ、執事けけ

動画(YouTube

https://www.youtube.com/live/MP0u2DGtEJs?si=eFr2Mm_3z993qeEa

メタシアター演劇祭2024 supported by バーチャルパーティー

日時

2024年11月23日(土)〜12月1日(日)

対応プラットフォーム

VRChat・Cluster

公式サイト

https://sites.google.com/view/metaartfes2024/%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%82%BF%E3%83%BC%E6%BC%94%E5%8A%87%E7%A5%AD

X(Twitter)アカウント

@MetaTheater_VR

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