どうも、バーチャルブロガーの燕谷古雅(つばめや こが)だ。
この記事が更新された日は9月1日。ちょうど「防災の日」だな。
これまでにも、熊本地震をはじめ、各地での台風や豪雨災害など、日本全体で甚大な被害をもたらす災害が数多く発生してきた。こうした出来事をきっかけに、改めて防災意識を高めている人も多いんじゃないだろうか。
だが、決してこれは他人事じゃないぞ!
もし自分の住む地域で突然大きな災害が起きた時、君は冷静に正しい行動をとることができるかい?学校の避難訓練で「机の下に身を隠す」といった行動は覚えていても、いざ本番となると焦ってパニックになってしまうのが人間の難しさなんだよな。
だが安心してほしい。なんとVR空間では、圧倒的な没入感の中で避難訓練を体験できたり、災害について学べるワールドが存在するんだ。
というわけで今回は、VRChat上で災害の恐ろしさや防災知識を学べるワールドを紹介していくぞ!
万が一の事態から自分や大切な人を守るためにも、ぜひ一度体験してみてほしい!
注意
・今回紹介するワールドの中には強い不安や記憶を呼び起こす内容が含まれています。苦手な人は記事を読むのをやめて、ブラウザバックをお勧めします。
・VR機器装着中に地震が発生した場合は、すぐにヘッドセット本体を外して安全な場所へと避難しましょう。
9月1日は防災の日
防災の日は国民が台風・豪雨・豪雪・洪水・高潮・地震・津波などの災害について理解を深め、災害への備えを充実させることで、被害の軽減につなげるために設けられた防災啓発の日である。
9月1日とされた理由は、1923年のこの日に発生した関東大震災にちなむものだ。また、この時期は台風が上陸しやすい季節でもあることから、「災害への備えを怠らないように」という思いも込められている。
また、防災の日の9月1日を含む8月30日から9月5日の一週間は「防災週間」となっている。
防災とVRとの相性
防災とVR(仮想現実)は、安全な環境でリアルに近い災害体験を繰り返し学べることから、非常に相性が良い。その理由として、主に4つの点が挙げられる。
①火災・地震・津波・浸水など、さまざまな「もしも」を安全に体験できる。現実では危険が伴い、再現するのが難しい状況でも、仮想空間であれば何度でも安全に体験できる。
②臨場感が高く、視覚や聴覚、場合によっては触覚まで刺激する没入型の体験ができる。単なる「知識」として学ぶだけでなく、「擬似体験」として記憶に残りやすい。
③大規模な会場や設備を用意する必要がなく、環境さえ整っていれば、自宅にいながら防災訓練を体験できる。時間や場所の制約を受けにくいのも大きなメリットだ。
④若年層など、従来の防災訓練には参加しにくい人でも、VR空間のワールドであれば心理的ハードルが下がりやすい。ゲーム感覚で触れられるため、防災に関心を持つきっかけにもなりやすい。
このように、VRには現実では再現しにくい災害を安全に体験し、防災について学べるという大きなメリットがあるのだ。
災害について学べるワールド
VRChatには、地震や火災、津波など、さまざまな災害の仕組みについて学べるワールドが存在する。そこで今回は、防災や避難訓練に関連するワールドをいくつか取り上げて紹介する。
なお、一部のワールドには、過去の災害を再現した表現や写真など、人によっては強い不安やつらい記憶を呼び起こす内容が含まれている。閲覧中に気分が悪くなった場合は無理をせず、記事を読むのをやめてブラウザバックすることをおすすめする。
VR避難訓練




VRChatで知られるワールドクリエイター、VR蕎麦屋タナベ氏(@sobatang1)が手がけた防災ワールドである。
バーチャル空間で地震が発生した際の状況をシミュレーション形式で疑似体験できるほか、過去の記録をもとに、さまざまな災害の仕組みについて詳しく解説している。過去に発生した災害の写真も掲載されており、実際の被害を振り返りながら防災についてしっかり学べる内容だ。
ただし、地震や災害をリアルに再現した表現や過去の災害写真が含まれているため、人によっては強い不安や過去のつらい記憶を呼び起こす可能性がある。体験する際は、その点に注意してほしい。
動画:おきゅたんさん(@OculusTan)
VR-Hinankunrenn
対応プラットフォーム:PCのみ
ワールドURL:https://vrchat.com/home/launch?worldId=wrld_a15c967e-702c-4cbf-992f-04f83ade59be
カソウ防災学園


VRパフォーマー集団「カソウ舞踏団」とピアノパフォーマーのK.u. Ambientflow氏、声優の樹本オリエ氏による防災啓発作品『レッツ・シェイクアウト!』を撮影したスタジオをもとに、防災について学べる情報や体験コンテンツを加えたワールド。
「シェイクアウト」とは、地震が発生した際に「まず低く、頭を守り、動かない」という基本行動を身につけるための防災訓練だ。
ワールド内では、地震によって建物が崩れる前にシェイクアウトを実践するためのジオラマが用意されているほか、VR空間で火災時の避難訓練も体験できる。見て学ぶだけでなく、実際に体を動かしながら防災行動を身につけられるのが特徴である。
シェイクアウトについて
防災啓発動画『レッツ・シェイクアウト』
動画:K.u. Ambientflowさん(@Ku_Ambientflow)
カソウ防災学園
対応プラットフォーム:PC&モバイル(Android、iOS)対応
ワールドURL:https://vrchat.com/home/world/wrld_83ab6b26-3872-47a7-9c94-36a8e2420900/info
ハッシュタグは「#レッツシェイクアウトやってみた」
帰宅困難者一時滞在施設展示ワールド


大規模災害が発生した際、帰宅困難者に一時的な居場所を提供するため、公共施設や民間施設などに開設される「一時滞在施設」をVR空間で再現したワールドである。
ワールド内にある「?」マークをクリックすると、施設を運営するために必要な備蓄品やツールについて詳しい解説を見ることができる。
一時滞在施設がどのような役割をになっているのかなど、災害時の受け入れ体制について学べる内容となっている。
帰宅困難者一時滞在施設展示ワールド Exhibition World of the temporary stay facility for stranded persons
対応プラットフォーム:PC&Quest(Android)対応
ワールドURL:https://vrchat.com/home/world/wrld_d190c4d3-9dc7-48c1-bb2d-6195f6442309/info
津波を刻む建物




東日本大震災で発生した津波の高さや被害について学べるワールド。ワールド内には、震災遺構として保存されている建物や、現在も使われている建物の写真などが展示されている。
このワールドを手がけたのは、鈴響雪冬さん(@suzuhibiki_yuki)だ。
展示では、赤い線や水に見立てたオブジェクトを使い、浸水深や被害の規模をわかりやすく解説している。数字だけでは想像しにくい津波の高さを、バーチャル空間ならではのスケールで体感できるのが特徴である。
このワールドはVRChatだけでなく、clusterからもアクセスできる。
津波を刻む建物 (Documenting the Tsunami)
対応プラットフォーム:PC&モバイル(Android、iOS)対応
ワールドURL:https://vrchat.com/home/world/wrld_41155a46-13bc-4b1e-be0f-769c88099b14/info
関連記事
岩手県大槌町 震災復興記録写真展示室


東日本大震災による津波で甚大な被害を受けた岩手県大槌町(おおつちちょう)。その復興の歩みを記録した写真を展示するワールドである。こちらも鈴響雪冬さんが手がけている。
ワールド内には、2014年から2025年にかけて復興の様子を定点撮影した写真をはじめ、復興に関する記録写真や、大槌町の風景写真などが展示されている。長い年月をかけて町がどのように変化していったのかを、写真を通じて振り返ることができる。
こちらのワールドもVRChatだけでなく、clusterからアクセス可能である。
岩手県大槌町 震災復興記録写真展示室 (Photo Gallery of Otsuchi Town)
対応プラットフォーム:PC&モバイル(Android、iOS)対応
ワールドURL:https://vrchat.com/home/world/wrld_b2e8bfec-3acb-4025-a6f0-02bba648328e/info
最後に
今回は、避難訓練や防災の仕組みについて学べるワールドについて紹介した。
VRを通じて、さまざまな災害の仕組みや、防災に役立つ知識や行動を学ぶことができる。現実では再現が難しい場面を安全に体験できるのは、VRならではの強みだ。
ただし、実際にVRをしている最中に地震などの災害が発生した場合は、まずVR機器を外し、周囲の安全を確認した上で安全な場所へ避難しよう。
日頃から少しでも防災を意識しておくことが、いざというときに自分や周りの人の命を守ることにつながるはずだ。
あわせて読もう


